前回のブログで生のドッグフードの”メリット”に関してお話しました。
メリットがあればデメリットのような危険な部分もあるということで、今回は生のドッグフードのデメリットに関してお話していきたいと思います。
(前回の記事はこちら:生タイプのドッグフードのメリット)
Contents
生のドッグフードのデメリット
さて、それでは生のドッグフードのデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
生食ドッグフードのデメリットということは犬が生肉を食べることへの危険性ということも含まれてきます。
最初にまとめておきますと、以下が犬の生肉を食べることへの危険性も含めた、生のドッグフードの主なデメリットになります。
①冷凍・冷蔵で保管しなければならない
②与えるのに時間がかかる
③食べ慣れるまで時間がかかる場合がある
④鮮度が悪い場合は生食の意味がない
主にこの4つになり、1つずつ順番に説明していきます。
冷凍・冷蔵で保管しなければならない
生のドッグフードというのは”生肉が主原料のドッグフード”ということになりますので、皆様がご家庭で食べられている焼く前の生肉などと一緒で、保管するには冷蔵・冷凍しなければなりません。
大体ですが、冷凍なら6か月~1年ほどご家庭の冷凍庫で保管が可能です。
冷蔵だと完全に解凍されてから24時間以内には使い切りたいところです。
真空パックなど、外気に触れないような包装をしている場合でも48時間以内には使い切りましょう。
与えるのに時間がかかる
冷凍のままだと袋から取り出せなかったり、愛犬も硬くて食べられない可能性があります。
生のドッグフードは与える前に解凍する時間が必要になります。ミンチ状になっている場合は比較的冷凍のままでも取り扱いやすいので、画像のように小分けにして保管も可能ですが、生肉のかたまりの場合は大きさにもよりますが、冷蔵庫や流水で解凍しなければいけません。
(フリーズドライのドッグフードも水やぬるま湯で戻さなければいけません。)
生肉や生のドッグフードを解凍する場合のおすすめは下記順番になります。
冷蔵庫で解凍 → 流水で解凍 → ぬるま湯で解凍 → 常温で解凍
急いでる場合を除いて、ぬるま湯や常温での解凍は、時間を間違えると激しく痛むので、極力やめましょう。一番温度の上昇がおだやかな冷蔵庫での解凍がおすすめです。
1番多いのは食べる前日分を冷蔵庫に移しておいて、次の日に与えるという方ではないでしょうか。
食べ慣れるまで時間がかかる場合がある
これは最近のペットフード事情から言っても仕方のないことなのですが、人工的に作られ
たドライフードを食べ慣れた犬が多くなり、犬が本来持つべき生食に適応した体になっていない場合があります(腸内細菌など)。
人間と同じように食べ慣れていないものを食べると下痢や軟便をしたりする場合があるので、最初に与えるときは加熱した状態から徐々に半生に戻していき、1週間~1か月くらいかけて生のドッグフードに慣れさせることが大切です。
鮮度が悪い場合は生食の意味がない
これは生のドッグフードに関わらず、すべてのフードに言えることなのですが、食材自体の鮮度
が悪ければ、生で食べさせようが、なんの意味もありません。
ただ、一般の飼い主様たちは、食材を検査に出したりすることができないので、肉の扱いに慣れていないと鮮度の判断が難しい場合もあります。
例えば、自然のものからくる匂いなのか、明らかに腐敗して悪くなっている肉の匂いなのか、レバーなどは特に難しいかもしれません。食肉の色に関しても一緒です。
さらには色や臭いは添加物でごまかせますので、悪くなっていても気づかないことが少なくありません。
このような場合は生のドッグフードを飼い主様も加熱して試食してみたり、その商品の説明でごまかしていることなどがないかしっかりチェックすることが必要になります。
例えば”国産の鶏肉使用”と掲載があったとすると100%使ってるとは言ってませんよね?
当たり前のことですが、販売する側は商品を良いところをアピールするので、その裏側もしっかり理解することが必要になります。
ドッグフードは愛犬が毎日食べるごはんですので、フード選びには特に気を遣いたいですね。
まとめ
以上、2回にわたり、生のドッグフードのメリット・デメリットについてお話をしてきました。
商品選びやお取り扱い方法を間違えなければ、生のドッグフードは愛犬の健康に非常に良いので、積極的に与えていきましょう。