お役立ち情報(ドッグフード)

プレミアムドッグフード5つの共通成分|ドッグフードの選び方

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愛犬のことを考えれば考えるほど、
ドッグフード選びって本当に
悩みますよね・・。

最近はプレミアムドッグフードと
言われるような高い価格帯のフードも
多いです。
プレミアムドッグフードと言うと
大体1kgあたり3000円以上する
フードを指すイメージですが、
販売者がそれぞれアピールしている
プレミアムドッグフードの成分が
たくさんあります。

今日お話しするのは、
そのプレミアムドッグフードに
”ありがち”な5つの共通成分です!
あなたがドッグフードを比べる時
この共通点の数が多いほど、
ほとんど同じドッグフードと
思ってください。

Contents

違いはない!?プレミアムドッグフードの栄養成分と原材料

いかにプレミアムドッグフードという名前で
同じようなフードが出回っているかを、
5つの共通する栄養成分・原材料として
見ていきましょう!

ドッグフードの原材料表示の1番上が肉や魚

まず、1番目の共通点は原材料の一番上に
肉や魚関係が来ていることです。
具体的には”鶏肉”、”サーモン”などですが、
これは非常に良いことです。
なぜなら肉食動物とほぼ変わらない体内構造
をしている犬にとって1番重要な食材は
肉や魚だからです。
原材料の一番上に名前がきているということは
原則、1番多く含まれているということになります。

しかし、これで安心してはいけません。
ここからが落とし穴です。
その1番多く含んでいる肉や魚が
どのくらい含まれているのかを
表しているのがパッケージに記載のある
”たんぱく質”のパーセンテージになります。

プレミアムドッグフードの多くの場合
たんぱく質は20~30%くらいでしょう。
(乾燥したドライフードの場合)
たしかにAAFCO(アフコ)という
犬の栄養基準を示した機関は
たんぱく質の量は18~22%以上と
定めていますが、あくまで「以上」です。
最低限の量になりますし、基準なので
参考程度に過ぎません。
生き物にとって欠かせない栄養素の
たんぱく質はドライフードであれば
少なくとも30%は入っていても
良いでしょう。

生肉 鶏肉

原材料の2~4番目は炭水化物メインの食材

2番目の共通点は、原材料の一番上には
肉や魚を表示し、1番多く含まれることを
アピールして、2~4番目に犬に特別必要のない
炭水化物メインの食材を入れてコストカット
しているということです。
おそらく1番上に肉や魚がきて2~4番目には
”大麦”、”玄米”、”じゃがいも”などがくるでしょう。

先ほどたんぱく質は30%以上欲しいと
お伝えしましたが、ドッグフードの裏面に
記載されている代表的な成分は
・たんぱく質
・脂肪
・繊維
・灰分(かいぶん)(ミネラルのこと)
・水分
ではないでしょうか。
全て足してみてください。
パーセントなのだから合計で100に
ならなければおかしくないでしょうか?
でも、なりませんよね?
残りの成分は”炭水化物≒糖質”になります!
これが諸悪の根源なんです。
計算してみると糖質が40~60%
ありませんか?
肉や魚をメインに使用していると言いながら
たんぱく質は30%未満にとどめ、
炭水化物の成分を半分以上入れて
メーカーはここから利益を出しています。

犬に炭水化物は必要かどうかの議論が
ありますが、必要だとしても成分的には
30%未満で十分なのではないでしょうか。

グルコサミン・コンドロイチンを含むドッグフード

3番目は老犬への関節サポートなどをアピールして
グルコサミン、コンドロイチンなどを含む
ドッグフードは本当に多いですね。
賛否両論ありますが、それらを摂取しても
関節に対して効果はないという話もあります。
メーカーのアピールにだまされず、
骨などのケアをするのであれば、まずは
基本となるカルシウムをしっかり摂取しましょう。
カルシウムの量を記載しているドッグフードも
ありますが、ドライフードの場合、最低1%以上
は欲しいところです。
犬は人以上にカルシウム(ミネラル)が大事と
言われますし、カルシウムの過剰摂取分は
尿から排出されるようになってますので、
どちらかというと不足を心配しましょう。

オリゴ糖・乳酸菌で腸内サポートのドッグフード

4番目は乳酸菌などです。
腸内環境は健康に非常に重要です。
しかし、これもグルコサミンなどの
話と同じで賛否両論あり、
オリゴ糖や乳酸菌などを摂取したから
腸内環境が良くなるとは限りません。
理由は胃酸で死滅したり、腸内にいる
善玉菌が必ずそのドッグフードに含まれる
オリゴ糖などの菌とは限らないからです。
腸内環境を良くしようと思うならまずは
食物繊維(不溶性、水溶性)をしっかり
摂るようにしましょう。
ただし、犬は食物繊維があまり得意では
ないので与えすぎには注意です。
繊維の量はドライフードであれば5%以下
くらいにしておきましょう。

オメガ3脂肪酸を含むドッグフード

最後はEPAやDHA、αリノレン酸など、
オメガ3脂肪酸と言われる栄養素です。
オメガ3脂肪酸は今大注目の栄養素で、
えごまなどに含まれ、TVの「ためしてガッテン」
でも紹介されましたね。
ダイエット効果や認知症予防、がん抑制などの
効果が注目されています。
オメガ3脂肪酸の効果は注目されておりますが、
問題なのがドライタイプのドッグフードに
含まれているということです。
オメガ3脂肪酸は非常に酸化しやすく、
少しの熱で酸化してしまいます。
低温製法と言われているドッグフードでも
50~100℃では加熱・乾燥させているので、
ドライタイプのドッグフードに含まれていても
効果はあまり期待できないでしょう。


ドッグフードは同じものばかり!

いかがでしたでしょうか。
この5つの点に注意してドッグフードを見ると、
同じドッグフードに見えてきませんか?
メーカー側で差別化するためにアピールしている
だけで、そもそもそんなに違いなどないのです。
宣伝・広告に騙されず、しっかり知識を持って
ドッグフードを選びましょう!

ドッグフード記事ライター紹介

ライター名 小林宏幸
ドッグフードだいち代表
犬の管理栄養士